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皆さんおはようございます
「ポッポの丘」には、地方私鉄の電車も何両か展示されています。その中には、昭和初めの地方電化私鉄の発展期に製造された、「ボールドウィンA形台車」を装備した車もいて、これらの台車も見てきました。
上は長野電鉄モハ1003の台車で、U形イコライザーを装備した台車です。軸箱の蓋を見ると、日本車両の社紋が刻印されていることに気づきました。このタイプの台車は、GREENMAXで「日車D形台車」の名前で発売されていることもあり、「日車D形台車」と呼ばれることも多いものですが、この台車は、真正の「日車D形台車」ということになります。
モハ1003は、「運輸省規格型電車」のカテゴリーに入るもので、ボールドウィンタイプの装備例としては末期の車になります.
下は銚子電鉄デハ702の台車で、こちらはデハ701とは異なり、「弓形イコライザー」台車です。見かけはかなり異なりますが、台車の外側に張り出す、三角形のブレーキ支持部は「日車D形台車」と共通の構造で、「ボールドウィンA形台車」であることが示されます。この台車は住友製鋼の「KS-33L」台車とのことです。
銚子電鉄デハ700形は昭和3年に伊予鉄道デユワ101形として作られた木造車を昭和16年に日本鉄道自動車で鋼体化して、モハ51形となった車を昭和53年に譲受した車ですが、機器はデユワ101形由来のものを継承しています。台車もデユワ101形由来のもので、こちらはボールドウィンタイプの早い方の装備例になると思われます。
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