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買収国電の機器標準化の類型

 投稿者:原口 悟  投稿日:2018年11月18日(日)13時29分1秒
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  先日RP00-11号(特集 JR山手線)を購入したのですが、この中にRP00-4臨時増刊号「釣掛電車の響き」の補足訂正記事がありました(P112~)。「釣掛電車の響き」には、買収国電の記事もあり、訂正とともに、補足記事もあり、その中で「機器の標準化」についての記述がありました。走りに関係する機器に注目して「(1)台車、モーター、制御器を全て交換」「(2)台車、モーターを交換」「(3)制御器を交換」3パターンに分けられるとしており、変化が起こったのは線区の事情が大きいらしいとのことでした。
(1)の全交換は、元鶴見の1510,1520(関東型3扉車のモハ)や、鳳来寺の1700に見られるとのことで、標準化とともに(2)にも見られる「出力強化」の方針も見られます。
(2)の台車、モーター交換は、「出力強化」の要請の面もあり、典型的なのが仙石線に残った宮城社型モハ2320形で、DT10,MT15化され、モーター出力が59kwから100kwに上がり、この見方だと「MT15に適応する台車」への交換が行われたことになります。これに対して、制御器はHL制御のままで、社型だけで編成を組んでいたのが有名ですが、電力が2倍近くなったため、「HL制御の単位スイッチや抵抗器の容量はどうしたか気になった」との記述がありました。電圧が同じだと、電流が2倍近くなるわけで、けっこう徹底的な絶縁強化が必要になったはずです。足回り交換は、他に富士身延があり、こちらは省の管理が長かったための保守からの標準化の要請が早かったからではないかと考えられています。
(3)の制御器の交換は阪和社型のCS5からCS10への交換が有名ですが、他に福塩線、可部線から富山港線に移動した買収国電の一群がCS5に統一されていました。こちらは、買収国電が寄せ集まったための、「制御装置の統一」の要請があったためと考えられます。末期の富山港線のクモハ2000形も、制御器がCS5になっていたのが「私鉄買収国電」の写真からもわかるのですが、原型の「南武鉄道モハ150」時代はHL制御だったとの記録があるそうです。ちなみに「私鉄買収国電」収録の南武鉄道モハ150形の形式図では、「複式制御器」としか記述がありません。また、制御器が最初からCS5だったような記述もあり、富山港線時代のクモハ2000形のCS5が、新製時からのものか、HLから後から交換されたのか、調査課題として残っているとのことでした。

この中で興味深いのは、(2)で示した宮城社型モハ2320形で、仙石線に残った車は制御器はHLのままで、足回りをMT15,DT10に交換していますが、ただ1両転出したモハ2326は、足回りはそのままで制御器をCS5に交換しています。モハ2326は富山港線でも走っていて2色塗りになっており、「宮城社型だけで運用できた」仙石線と、「複数社由来の車の混成だった」可部線~富山港線の事情の違いが伺えます。
 
 
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