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お返事

 投稿者:34036  投稿日:2018年 8月 4日(土)15時23分14秒
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  皆さん こんにちは

すぎたまさん、73おやぢさん、前納さん、1380さん、原口さん
拙文「電車の記号「ク」」に対するご返答、コメントありがとうございます。

皆さんの御意見、コメントに対して、思う所を追記しようと考えていたところ
原口さんから歴史的な経緯について、かなり詳細な説明がありました。

私としては、原口さんが記さた説明に基本的に同意するものです。

要は、記号「ク」が登場したときはまだ「制御車」の概念はなく、運転設備はあっても「附随車」つまりトレーラーとしての概念しかなかった。
「ク」は「トデ」の一文字化のために考えられたものであり、したがって「トレーラー電車」を意味するものであったはずである。
その意味で「くっついて行く」は妥当性がある、と思っています。
「サ」は「クっついて行く」に対しては「はサまれていく」だし、
「クっつける」であればそれに対応して「サしこむ」となるのかなと考えます。

ただ、いくつか気になる個所もありまして、考えるところを以下記したいと思います。
長文御勘弁ください。


記号「ク」、そして「サ」の由来については、車両称号規程に、その由来まで記す類のものではないので
本当に正しいのかどうかについては、記号の制定に携わった方々による解説であるとか、後日談であるとか、
またそれが担保されるような証拠が示されない限り証明はできないわけですが、

すくなくとも「駆動車」説はガセであり、「くっついて」、「くっつける」などのバリエーションはあるものの
そちらの説の妥当性は、いくつか資料を提示できると考えています。以下「くっつき」説と呼ぶことにします。

私は現物をみてませんが、まず次のような例があります。
1.鉄道辞典にそのように記されている
2.鉄道会社の手帳にそのような説明がされている

3.
随分古い話ですが、過去RP誌上で、弓削進氏による「二百万人の電車」という随筆がありますが、
次のように記しています。
(リメーク版をアーカイブセレクションNo.26 国電の記録 1950~60 p.30 で見ることができます。)

▽▽▽以下引用▽▽▽

ところで、大正3年に電車の主要電装品を省略したものが現われた時、これをトデと称した。
トデとはトレラーデンシャの略称で、客車的電車の意味であろう。
他人の褌で角力とるシステムのこの車種は後日に至って
クッツケて走るとか、付随車に運転台のみクッツケたとかいわれるようになった。

△△△以上引用終△△△


これなどは、「くっつき」説を前提としたものでしょう。
ただ、「くっつく」のいわれについては上記によると、
電動車に「くっついて行く」と、附随車に運転台を「くっつける」の両方が言われていたことがわかります。
同じ「くっつき」説でも両者では全く意味が違いますね。後者は「附随車」の意味から外れることになるので
「制御車」を制定した際の説明ならわかりますが、そうではないわけで、妥当性を欠くように感じます。

4.
昔、神田にあった鉄道博物館の図書室で 交友社の「電車誌」を閲覧していて見つけたものです。
コピーだけとって、発行年月号を書き留めるのを忘れてわからないのですが、
次のような記事があるのでご紹介します。
<原口さんの「「旧型国電車両台帳」P422以降の記述」の説明と重なるところが多いです。>

マニアの称号規程 塚田幾太郎
交友社「電車誌」年月号数不明
<ただし末尾に「名古屋地下鉄10周年記念開催」の案内文の掲載があり
昭和42年11月15日で満10周年を迎えたが、...とあるので、昭和42年末期~43年初旬号と思われます>


▽▽▽以下引用▽▽▽


大正3年6月に国鉄最初の付随車が製造されたため、
大正3年4月7日達332号で「トデ」なる記号が追加された。
このトデの由来は英語の「トレーラー」よりきている。


電車の両数も年年増備され、その後記号が増えてくるので
今までのような扱方では不便になったので
電車に便利なように車両称号規程が次のとおり一部改正された。


◎大正3年8月29日 達第794号で
明治44年1月達第20号で「電車」「付随車」の記号デ、トデの記号が削られ
電動機を有する電車は記号デを、電動機を有せざる電車は記号クを付けることに、
電車には、手用制動機付または緩急車の名称を付けないよう、
そして記号の前に換算両数は電車は、列車にて回送する以外は、
常時は電車同志で編成運用されるので、常時必要がないためである。
記号の「ク」は「デ」にくっついていくと、いう意味である。
この時の記号形式の対照は次のとおりである。(対照表省略)


大正6年9月1日 達第83号で
「電動機」を有せざる電車は記号「ク」の次に
「制御機を有する」ものに適用す もしくは「サ」は「制御機を有せざるものに適用す」を加う。
このため次のとおり記号改番された。
 新 サロハ 6190~6199
 旧 クロハ 6190~6199
 新 サハ  6410
 旧 クハ  6410

この改正でできた「サ」は、デハとデハの間、またはデハとクハの間にさしこむという意味である。
この記号の追加は将来付随車の必要を見越したものと考えられる。

△△△以上引用終△△△


①~④の引用数字は説明の都合上書き加えました。

上に引用されている
①大正3年4月7日付 達332号
③大正3年8月29日付 達第794号
の両達は、実際に原文にどのように記されているのか是非知りたいところなのですが、
残念ながらいずれも原文に接する機会を得ておりません。

③の個所は小文字で書かれており、原達文書からそのままの引用のように書かれているのですが、
文面からは達文書をもとにした著者の解説のように思われます。
そのままの引用なら
「記号の「ク」は「デ」にくっついていく」が達示文書に書かれていることになりますが、
そうではないでしょう。一方で
「記号の「ク」は「デ」にくっついていくと、いう意味である。」と断定調に記されています。

なお、
「明治44年1月達第20号で「電車」「付随車」の記号デ、トデの記号が削られ
電動機を有する電車は記号デを、電動機を有せざる電車は記号クを付けることに、」

とありますが、大元となる車両称号規程 明治44年1月16日付 達第20号 の時点では
「電車」と「付随車」の区別がなかったものを、
①にあるように大正3年4月7日達332号で、新たに「付随車」を新設して
それに対して「トデ」の記号を付す趣旨で変更されていたが、これをさらに変更して
「電動機を有せざる電車は記号クを付けることに」した、の意味でしょう。

ここで、著者は「付随車」という用語を使っていますが、これは
電動機を有する車に対して与えられている「電車」に対応する名称で、
正しくは「付随車」ではなくて、「附随電車」のはずです。

是非達示の原文にどのように記されているのかを確認したいところです。
大正3年当時の客車形式図に電車関係の形式図も含まれていますが、それら形式図の標題の
車両名称は デハ⇒三等電車、クロハ⇒二三等附随電車 などとなっています。
(この時点では「電動車」という用語はまだありません)

④の大正6年9月1日 達第83号で
「電動機」を有せざる電車であってかつ「制御機を有する」ものが 「ク」
「電動機」を有せざる電車であってかつ「制御機を有せざるもの」ものが 「サ」
とされたが、このとき夫々の名称として
「制御電車」と「附随電車」が定義されているはずなんですが、その説明がありません。
ただ、このとき「電車」を取ってしまって、「制御車」、「附随車」とした可能性はあります。

昭和3年の改正直前の正式名称は、クハ⇒三等制御車、サロ⇒二等附随車 などで
デハは相変わらず 三等電車 ですが、昭和3年の改正で 電動機を有する車は「電動車」と
新規に名称を起こし、記号も「デ」から「モ」に変わり、モハ⇒三等電動車 となったわけです。

原口さんによると、「旧型国電車両台帳」P422以降の記述には
「附随客車」として説明されているようですが、正しくは「附随電車」の筈です。
また「制御機(器)」の意味は、電動車に搭載されている「制御器」のことではなく
要は「運転台」の意味ですね。


なお、「駆動車」説を挙げているものとして、新たに次のものを見つけました。

Wiki 制御車
https://ja.wikipedia.org/wiki/制御車

「制御車の種類と記号」の項

「日本においては、制御付随車は「ク」と称されることが多い。これはかつて制御車のことを、「駆動車」と呼んでいたことによる。」

△△△以上引用

ただし、出典は示されていません。


こうした解説は、電車(列車)を、
電動車、制御車、附随車を一つのシステムの中での役割として、
かつ海外での「システム」との違いを比べるような近代的な捉え方でみていると感じます。

勿論間違いではないですが、「駆動」という言葉は、自動車系の人の感覚か?との説がありましたが、
鉄道でも、WN駆動とか、カルダン駆動といったようにないわけではないですが、
どうもシステムエンジニア系の見方から出てきているように、私には感じられます。

旧来の日本独特に発達してきた電車システムの中での、附随車、制御車の意味あいに
「駆動車」ということばをあてはめるという感覚。

たとえが適切かどうかわかりませんが、
西洋言語の文法構造を解析する中で出てきた品詞や、その他用語を、
日本語の文法を説明するのにあてはめようとする結果、ちょっと無理が生じる、
なんかそのような印象を受けるんですね。

「駆動車」とうのは
旧型電車愛好家が感じる捉え方とは少し違う見方から出てくるのかな、と感じています。
 
 
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